犬や猫は7歳頃からシニア期に入り、少しずつ体の変化が現れてきます。
元気そうに見えていても、内側では慢性疾患が進行していることも少なくありません。
この記事では、シニア犬・猫に多い慢性疾患を年齢別に整理し、早期発見のポイントについて解説します。
年齢別に解説 🐾

一般的に、犬や猫は7歳頃からシニア期に入ると考えられています。
年齢ごとに注意すべき病気を知っておくことで、体調の変化に早く気づき、早期発見・早期対応につなげることができます。
7〜9歳頃に増え始める慢性疾患

この時期は「まだ元気そう」に見えても、体の内側では変化が始まっています。
歯周病や軽度の関節トラブルが増え、散歩を嫌がる、ジャンプをためらうなどの行動変化が見られることがあります。
また、体重の増減や食欲の変化が、慢性疾患の初期サインであることもあります。
- 歯周病
- 初期の関節疾患
- 体重変化
⬇️ 歯周病の症例については、こちらも参考にしてください。 🐶 🐱


10〜12歳頃に目立ってくる慢性疾患

シニア期が進むにつれて、腎臓病や心臓病など、継続的な管理が必要な病気が増えてきます。
猫では慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症、犬では心臓病や関節疾患が多く見られる時期です。
「年齢のせい」と思われがちな元気消失や食欲低下の背景に、病気が隠れていることも少なくありません。
- 慢性腎臓病
- 甲状腺疾患(猫)
- 心臓病
⬇️ 腎機能低下の症例は、こちらも参考にしてください🐶 🐱


⬇️ 甲状腺機能亢進症の症例は、こちらも参考にしてください 🐱
13歳以上で注意したい慢性疾患

超高齢期になると、複数の慢性疾患を同時に抱えるケースが増えます。
認知機能の低下、重度の関節疾患、腎臓や心臓など臓器機能の低下が組み合わさり、生活の質に大きく影響することがあります。
小さな変化でも早めに気づき、負担の少ないケアや治療を選択することが大切です。
- 認知機能不全
- 重度関節疾患
- 腫瘍性疾患
- 多臓器疾患の併発
⬇️ 変形性関節症で腰が曲がってきた症例はこちらも参考にしてください🐶
⬇️ 認知機能低下の症例はこちらも参考にしてください🐶
早期発見のポイント ☝️

- 体重の変化(少しずつ痩せてきていないか)
- 食欲や飲水量の変化
- 元気や活動量の低下
- 歩き方や動きにくさの変化
- 嘔吐や下痢が続いていないか
日々の小さな変化に気づくことが、慢性疾患の早期発見につながります。
気になる様子があれば、早めに動物病院で相談しましょう。


7歳を過ぎてくると、犬や猫はシニア期に入ると考えられます。
特に気になる症状がなくても、動物病院で健康診断を受けておくことが、病気の早期発見につながります。
⬇️ 元気そうに見えても、健康診断をきっかけに病気が見つかることがあります。
実際の症例については、こちらも参考にしてください。🐶 🐱


まとめ 🌼
犬や猫は7歳頃からシニア期に入り、年齢とともに慢性疾患のリスクが高まっていきます。
食欲や体重、行動の変化は、「年のせい」ではなく病気のサインであることも少なくありません。
日頃の様子をよく観察し、気になる変化があれば早めに動物病院へ相談しましょう。
また、症状がなくても定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見・早期対応につながります。

※本記事は、獣医師としての臨床現場での経験に基づいてまとめています。
個々の動物によって症状は異なりますので、気になる場合は動物病院での診察をおすすめします。
参考文献
- 日本獣医内科学アカデミー(JCVIM)編
『小動物内科学テキスト』
― シニア期の犬・猫に多い慢性疾患と診断・管理について解説 - 日本獣医師会
『小動物臨床における高齢動物の健康管理』
― 高齢犬・猫の健診の重要性と慢性疾患の早期発見について - Ettinger SJ, Feldman EC.
Textbook of Veterinary Internal Medicine, 8th ed. Elsevier.
― 高齢動物における慢性疾患と長期管理の基本


コメントやご感想もお待ちしています。





コメント