毎日一緒に過ごしていると、体重が少しずつ減っていたり、寝ている時間が増えていたりしても、変化に気づきにくいことがあります。
元気や食欲があるから大丈夫、と思っていても、実は病気が隠れていることも少なくありません。
今回は「元気・食欲がある=安心とは言えない理由」についてお話しします。
なぜ「元気・食欲」があっても安心できないのか

ポイントは3つ💡
- 動物は 不調を隠す本能 がある
- 初期の病気は 症状があいまい
- 飼い主さんが見る「元気」は 病気と両立することがある

明らかに現れない病気の中には、心臓の不具合、ホルモンの異常が含まれます。
一見元気でも、病気が進行していることもあります。
実際にあった症例紹介 ✨

🟢 元気・食欲あり → ワクチン時に甲状腺機能亢進症が判明

甲状腺機能亢進症は、初期症状として活動性の亢進や食欲増加がみられることがあり、体調が良くなったように見えるため、発見が遅れやすい傾向があります。
⬇️ 詳しくはこちらも参考にしてください。🐱
🟢 朝だけ吐く → 胃のなかに異物(梅干しの種)があった

胃の中の異物は、時々嘔吐する程度の症状だけで経過したとしても、時間が経ってから腸へ流れ、詰まってしまうこともあります。
すぐに重症化しない場合もあるため、注意が必要です。
⬇️ 詳しくはこちらも参考にしてください。🐶
🟢 何度も治るが、何度も再発する膀胱炎 → 別の原因が隠れていた
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🟢 高齢でも元気 → 検査で心臓の異常が見つかった

心臓の病気は、初期にはほとんど症状がありません。
咳や疲れやすさといった症状が現れたときには、すでに病気がかなり進行していることも多く、健康診断での聴診がとても重要です。
⬇️ 詳しくはこちらも参考にしてください。🐶
こんな“軽い変化”は要注意⚠️

- 食欲はあるけど 吐く回数が増えた
- 元気だけど 水をよく飲む
- トイレの回数・時間が変わった
- 体重が少しずつ減っている
- シニアなのに「検査はしていない」
- 何年も、動物病院に行っていない


毎日一緒に過ごしているからこそ、体重が少しずつ減っていたり、寝ている時間が長くなっていたりといった、小さな変化に気づきにくいことがあります。
様子見していい?病院に行く目安

- 1回だけ・すぐ治った → 様子見も可
- 数日続く/繰り返す/年齢が高い → 受診を検討
- 「なんとなく違う」は立派な理由


元気で普段と大きく変わらないように見えても、健康診断や日々の小さな気づきを、そのままにしないことが大切です。
まとめ 🌼
元気や食欲は大切なサインですが、
それだけで「病気がない」とは言い切れません。
気になる変化があれば、早めに相談することで、
大きな病気を防げることもあります。
言葉を話すことができない犬や猫の不調に気づくのは、とても難しいものです。
けれど、毎日そばにいるご家族だからこそできる気づきや手助けが、きっとあります。
少しでも不安に感じることがあれば、遠慮せず動物病院を受診してみてくださいね。

※本記事は、獣医師としての臨床現場での経験に基づいてまとめています。
個々の動物によって症状は異なりますので、気になる場合は動物病院での診察をおすすめします。
参考文献
日本獣医師会:「犬・猫の健康診断の重要性」
環境省:「家庭動物等の適正飼養・健康管理について」
日本獣医内科学アカデミー(JCVIM):犬猫の慢性疾患・早期発見に関する解説資料


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