猫に尿検査のススメ。おしっこからわかる病気とお家でできる採尿のコツ

予防

実は尿検査は、猫の健康にとって本当に重要な検査です。
おしっこは、猫の体調を知るヒントがたくさん隠されているのです。

採尿は、動物病院でも可能です。

尿道カテーテルを使ったり、超音波ガイドで針を使ったりします。

しかし、たまたまおしっこ直後で膀胱に尿がなかったり、猫が怒って暴れたりすると、採尿できないこともあります。

あらかじめおしっこを持参すると、とっても診断がスムーズです。

もし自宅で採尿ができれば、猫に負担をかけることなく、情報を得ることができる!

さらに猫は、体調不良を隠す動物です。

いつでも採尿できる準備をしておくことは、愛猫の健康を守ることにつながります。

猫の尿検査でわかる病気と、採尿方法についてまとめました。

猫が病気の時、おしっこはどうなる?

猫に多い病気をピックアップしてみました。

膀胱炎

細菌性膀胱炎と、猫で最も多い突発性膀胱炎

尿検査をしないと見分けがつきません。

治療も違うので、尿検査はとっても大切です!

尿はどうなる?

細菌性 ➡️ 細菌、炎症細胞。血液や、ストルバイト結晶が見つかることも。

突発性 ➡️ 血液成分のみ。細菌、炎症細胞なし。

膀胱結石

猫では、よくみられます!細菌感染や、食事、体質が原因でできます。

無症状であることも多いので

健康診断としても尿検査、とても大切です。

偶然みつかって、治療が始まることも多いです。

尿はどうなる?

ストルバイト結晶や、シュウ酸カルシウム結晶などが確認されます。尿のp Hが酸性やアルカリ性に傾きます。
肉眼にも尿を見て、なんだかキラキラしている・・・と、気づくこともあります。

糖尿病

猫では肥満に関連して糖尿病になる子もいれば、膵炎に続いて糖尿病になる子もいます。

尿はどうなる?

尿糖が陽性になります。これと、高血糖が確認されれば、糖尿病の可能性が高いです

腎機能低下

腎臓の機能低下が起こると、尿を濃くすることができなる結果、水に近いような尿になります。

尿はどうなる?

薄く、透明に近くなります。おしっこのが増えます。尿蛋白が出ることもあります。

肝臓疾患(黄疸)

シニアになってくると、猫の黄疸を示す病気はたくさんあります。

肝炎、胆嚢炎、肝臓の腫瘍、脂肪肝など・・・

皮膚が黄色く着色しますが、猫は体が被毛で覆われているので、気づきにくいです。

尿はどうなる?

おしっこがとても濃い色、オレンジジュースのような色になります。
潜血ではなく、ビリルビンが陽性になります。

どうやって、どのくらい、尿をとる?

尿を持参すると、検査がとてもスムーズになります。

どうやって❓

普段ペットシーツであれば、ペットシーツのビニール面を上にしておけば、猫がそのままおしっこをすると、尿が吸収されず溜まります。これを採尿しましょう。

便がついてしまうと、尿に細菌が混じってしまうので注意しましょう。

システムトイレであれば、ペレットの下に尿が落ちるので、下の吸収材を取り除けば、そのまま尿が下に溜まります。採尿がとても簡単で、おすすめです。

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なるべく新鮮な尿を取れるとより良いです!

量は❓

10ccくらいあるととても良いです⭕️

それ以下でも検査ができることがあるので、取れたら持参しましょう。

容器は❓

清潔なものを使いましょう。

動物病院にあらかじめ相談すると、シリンジなどを渡してくれると思います。

猫砂や、ペットシーツに染みてしまうと検査できません

まとめ

猫は泌尿器に関する病気がとても多く、おしっこから気づく、体調の変化があります。

猫は体調不良を隠す動物なので、早めに気づいてあげたいですよね。

膀胱結石や膀胱炎の再検査や、健康診断の尿検査では、

採尿ができれば猫が動物病院に行かなくても確認検査ができます。

猫の体調管理に、尿検査はとても重要です!!

大切な猫の、急な体調の変化や、健康診断としてでも、

いつでも採尿&検査ができるように備えておくことをお勧めします🐱

コメントやご相談もお待ちしています。

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